私は中国運輸局に採用される前は地元の金融機関で働いていました。民間企業と官庁の両方で働いて感じたことは、どの仕事も直接的であれ間接的であれ、社会貢献していることに変わりはないことでした。その材料が商品なのか、サービスなのか、または施策や行政サービスなのかという違いだけであると思います。公務員はその点、様々な業界や地域を根幹から支えられる点に魅力を感じ、転職を希望しました。公務員だから仕事は民間と比べて楽。なんてことは一つもありません。公務員の仕事でも、手続きを行うために来庁された方々に対し、その場で案内などのサービスを提供することは変わらないため、スピード、正確さ、的確な判断を求められることは同じですし、わかりやすく丁寧な対応を心掛ける必要があります。
そんな国民の皆様と直に接する点や、先ほど触れたように施策等で地域の生活や業界の先端まで幅広い視野を持ちながら業務を遂行していくことが大きな魅力であると感じています。
増:私が中国運輸局に入って実感したことは、生活に直結する業務に携わる機会があること。業務を遂行するにあたり必要なことが、部署関係なく学ぶ機会があることでした。
私は以前、協議会という様々な立場の人々や団体が集まり、議題について議論を行い、実現に結びつけることを目的とした会議の事務局を担当しました。当時の議題はトラック運転手の労働時間の短縮に向けた検討でした。トラック業界は依然として厳しい労働環境下にあります。それらを改善するための効率化や人材確保を進めるにあたり、運輸局という立場で、また、一消費者として生活に直結する業務に関わることが出来たことは大変やりがいを感じました。
協議会の業務を通して多くのことを学びました。事務局の仕事は主に資料作成、関係者との調整、会議の進行、報告書作成、次回に向けての議題検討と多岐に渡ります。関係者との連絡・調整や、資料作成におけるスライドを一つ取っても、慎重になる場面が多く、視野を広く持つ大切さを学びました。開催準備等は非常に大変でしたが、次回に繋がる検討結果を協議会としてまとめ、最終的に報告書が完成しHPに掲載された際は大きな達成感を感じるとともに、文書作成の経験が出来ました。
登録業務においては、日々多くの申請者の方が窓口へ車検証の書き換え手続きに来られます。手続きの内容は多岐にわたるため、まずは申請者の方に正しい案内をすることが大切です。無事、手続きを完了された申請者の方々から、ホッとした顔で「ありがとうございました。」とお声かけいただいたときは嬉しく感じました。
私は最終的にはどの業務においても「どのように自分が動いたか」によって色々な結果として返ってくる。中国運輸局はそんな職場だと思います。
竹:登録の手続き方法を案内したときに、ありがとうと言っていただけることも多く、人の役に立っていることにやりがいを感じます。登録窓口には一般の方から自動車販売店の方、行政書士といったように数多くの方が申請に来ます。また、ナンバープレート、税金、保険の窓口など幅広い業種の方との協力も必要不可欠です。様々な業種の方とやり取りすることで、様々な方面から登録手続きについて見直すことになり、貴重な経験になっています。
大変だったことは、異動直後だと業務内容がわからないことです。引き継ぎ書やマニュアルがあっても、用語の意味がわからなくて、慣れるまでは処理に時間がかかりました。法律を調べて、分からない点は上司に確認することで業務内容の理解に努めました。
竹:月に1回以上、有給休暇を取得しています。「休みたい」と言い出しやすい雰囲気のため、休みの予定を立てやすいです。予定が合えば友人と遊びに行き、1ヶ月の中で楽しみを作ることで、仕事とプライベートのメリハリをつけています。また、最近テレビを購入したので、動画配信サービスを利用してドラマや映画をよく見ています。あとは、健康を意識して料理を練習中です。天気がいい日は、散歩することもあります。
増:出かけることが好きなので友人や家族と遠出ドライブしています。最近では有給休暇を使って他県まで温泉に入りに行きました。現地の美味しいものを食べ、景色を見て良い気分転換となりました。趣味が読書なので、溜まった本を一気に読むのもはまっています。個人的な自己研鑽として今は資格取得を目標としており、試験勉強の時間の確保も出来ております。公務員は休暇制度が充実していますが、中国運輸局では特に有給休暇の取得を推進していますので、仕事とプライベートのオンオフの切り替えがしやすい職場であると思います。
増:運輸局はチームとして仕事をすることも多く、中堅と言われる年代の私は自分の担当業務だけではなく部門内の他のメンバーの状況などにも配慮し、必要であればサポートするなどの動きが期待されます。こうした周囲との連携や働きかけにより、チームワークを強化していくこと。そして自らにおいては分野や業務における専門的な知識を身に着け、仕事を楽しめる環境作りをこれからも心がけていこうと思います。
竹:幅広い視野を持った職員になることが目標です。申請を表面的に捉えるのではなく、その結果どこに影響があるのか、申請者はどういった意図があるのか、気配りができるようになりたいです。上司の方に相談すると、自分では思いつかなかった考えをもっており、感銘を受けることも多いので、目標としています。